藤原雄一郎の「すてきにエイジング」申し込み
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オールドレンズの麻薬
クラッシックカメラについては数多くの本が出版されている。しかしその大部分はライカである。ライカ本を読んでも何が良いのかさっぱり理解不能である。ライカの世界というものはとても不思議である。今から50年も60年も前に製作されたカメラが未だに豊富に流通している。しかもその値段が15万円もするのだ。M3というモデルらしい。
今頃は「バカでもチョンでも綺麗に撮影できるバカチョン・デジカメ」が5万円も出せば最上級のものが購入できる。だのに露出はおろかピントすら自分で合わさなければならない不便きわまりない超中古のカメラが15万円もするのだ。
ライカのレンズはべらぼうに高い。100万円もするレンズまである。こうなるとまさにキチガイ沙汰である。このように意味不明のものに高額のお金をつぎ込むなんて私の趣味にあわない。
そこで雑然と汚い、カメラの中古屋で、オヤジがやけにカメラに詳しい店を何件か見つけて徘徊する習慣がついてしまった。まさにガラクタとおぼしきレンズが雑然と並べてある。これは何かと聞くとカールツアイスの有名なレンズでコンタックス用のものだという。
マニアの間ではヤシコンというらしい。コンタックスとは有名なドイツのカールツアイスのブランドであったけれど、ツアイスがカメラから撤退して、ヤシカが引き継いだという由緒正しいものらしい。そのヤシカも撤退してしまった。
だからして現在中古市場はガタ落ちで、往年の銘レンズが1万円台から購入できる。
「花を綺麗に撮影したい」というとオヤジがヤシコンのマクロプラナーが4万3千円であるよという。ライカレンズなら一声20万円で価格観念が麻痺しているから、思わず購入してしまった。この写真を見て欲しい。
http://inox-m2.com/picm8/wb350.jpg
うっとりするではないか。次の写真もすこぶる好評である
http://inox-m2.com/picm8/wb352.jpg
まるで不思議の世界へと誘われてしまう。調子に乗ってもう一枚。
http://inox-m2.com/picm8/wb380.jpg
オールドレンズの世界の素晴らしさを知ってしまった。もう麻薬みたいなものだ。
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カメラに誘われて思わぬ発見
カメラのレンズを通して色々な世界に触れているうちに、何か心打たれるものに出会うかもしれない。最初は身近なものを撮影していても、次第に近所の名所旧跡に足が向くかも知れない。カメラもおかげで思わぬ発見をすることもある。
神戸元町の大丸百貨店へ良く買い物に行っていた。その時は何も気がつかなかったが、カメラをぶら下げて、被写体探しに出かけ、まずは神戸大丸近くの中華街へと向かう途中に大丸を通りかかった。すると何かしら風情があるのだ。何気なく写真を撮影し、中華街に向かう。そして自宅に帰ってパソコンで画像を確かめる。そして写真の先生に見てもらったところ、中華街は全て落第!そして先生がフト「これがいいね」と選んでくれた画像を見ると、それは神戸大丸であった。
<http://inox-m2.com/picm8/wb082.jpg>
アレレ!こんなところがあったけ?とクビをかしげる。そしてそれから何回かカメラをぶら下げて大丸界隈を徘徊した。そして発見したのは神戸で昔外人が住んでいた「旧居留地」の一部を建物に組み込んでいたのだ。風情のある旧居留地の面影と、近代的な百貨店の絶妙の融合がなされていたのである。
<http://inox-m2.com/picm8/wb144.jpg>
それから何回もこの界隈を訪れて夢中になって写真を撮影した。普段何気なく見過ごしていたものが、カメラのおかげで新しい発見をした。何かしらトクをした気分になった。小さなしあわせかもしれない。