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気力
私の年老いた母はとても頑張っています。94歳で歩行困難なので施設で面倒を見て貰っていますが、必死になって「車いすを使用しないで生活出来る」ように、自らを叱りつけ、叱咤激励しているのです。
「毎日自分自身と戦う」状況がごく短いメールで、調子の良い時は「日に何通も」送られてきます。「フラフラして歩行できない」とか「自分を叱る」とか「今日は歩けた」とか「この国は一体どうなる」とか、その日の状況で文面が異なります。しかもイラストつきで、猫が寝っ転がったイラストに「えい、もうどうにでもなれ」と言った文章が添えられていたりします。
まさに毎日が気力との戦いであるようです。
現在ではもう外に出歩くことは出来ませんが、母が80歳後半から現在に至るまでの過程はまさに「目的地まで行って、そこで楽しむために必要なエネルギーというか、苦痛と言うか、しんどさというか」いわば払うべき代償と「目的地で得ることの出来る喜び、楽しさ」のどちらが大きいかで行動するか、しないかを判断していました。
その結果行動範囲が歳を経るとともに徐々に狭くなって行きました。そして最後に行き着いたのが「息子二人に完璧に介添えされたクルーズ」だったのです。あれほど喜んでいたクルーズの楽しさも、今では苦痛のほうが大きくなり、断念して一年以上経過しています。
母の行動形態はまさに私の今後を予想させるものです。母に見習って「グーダラしている私自身を強く叱る」ことが今、一番必要かなと思いました。まさに「年齢を重ねると気力との戦い」であることを痛感しています。若い皆さんには理解できないことでしょうね。