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本物のトマトとスーパーのトマト
私の写真の先生は写真館も営んでいます。スタジオ撮影では勿論フィルムカメラ、しかも大判のカメラです。その先生が嘆いていました。最近のプロのカメラマンはマニュアルで露出を決める能力がなく、すべてカメラまかせだというのです。
ですから失敗を恐れて、まるでハイ・アマのように滅多やたらに数多く写真を撮影する。質が落ちたものだと嘆いていました。
必然的に朝日カメラとか日本カメラなどの雑誌の写真も、品質が随分落ちています。雑誌クルーズの写真など、デジカメがほとんどですから、見られた品質ではありません。(構図が悪いと言っているのではなく、写真の品質が悪いと言ってます。誤解のないように)
でも世の中の人はこのような悪い品質が当たり前と思うようになってきています。例えば「昔の本物のトマトの味を知っているのは、「毎日が日曜日」の世代で、若い人たちはあの不味いスーパー品質のトマトが標準だと思っているのと同じです。
手間隙かけて色々なものを作るより、効率を追求して、大衆化する。このようなことが世の中に広がっています。マクドナルドのハンバーガはそこそこの味ですが、本物のハンバーガーはあのようなものではありません。
私たち「毎日が日曜日」の世代とともに「本物は消えてゆく」のでしょうか。またそれが時代の必然なんでしょうね。でも「スーパーのトマト」が本物のトマトの味と思うのも、何となくうら悲しい気持ちがします。