貧しさと幸せ

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貧しさと幸せ

「自宅を出ると色々なものが見えてくる」といつも言っていますが、今回のクルーズで訪問した国は、シンガポール、マレーシア、タイのプーケット、インドネシアでした。

シンガポールはご承知の通り豊かな国です。マレーシアから独立し、良き指導者に恵まれた結果の繁栄でしょう。

今回貧しさがひときわ目立ったのがインドネシアでした。港には無数の客引きがひつこく、よってきます。プーケットやマレーシアも同じですが、しつこさが違います。そして街中を歩くのも恐ろしいくらい交通が無秩序です。

陸上のツアーがあるのですが(有料)、参加した乗客の一人が怒っていました。ツアーの一部に、一般家庭の家の中を見せる部分があるのです。あまりの貧しさに絶句し、なぜこのようなものをツアーに組み込むのかと怒っていました。

そして私はフト思いました。「このように貧しい人たちは不幸なのだろうか」と。「幸せとは相対比較」です。豊かさを知らなければ別段不幸ではありません。引揚者である私の小学生時代はそれは悲惨な状態でした。白米などというものを食べた記憶がありません。

でも回りも皆そうなんです。ですから奇妙ではありますが、平等なんです。不幸だなどと思ったことがありません。これが普通だと思っていました。現在の日本の格差社会のほうが、よほど不幸な人が多いのではないでしょうか?

「幸せ」とは絶対値ではなくて相対的なものだと、改めて感じました。その意味では、文明の発達は人類を不幸にするのかも知れませんね。
藤原雄一郎のすてきに エイジング: 貧しさと幸せ
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